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ニコライ二世愛用を所蔵する堀江オルゴール博物館           ~ロマノフ家ゆかりのオルゴール~

西宮市の堀江邸の敷地内には館長個人の私財を投じて収集された約300台のアンティーク・オルゴールが所蔵され1993年3月に開館された。国際オルゴール協会会長から「ソノ質ト量ニオイテ、世界一」と称賛された堀江オルゴール博物館は六甲山を背に聳え立っている。無題1
 この館最高のコレクションとして話題をよんでいるのは、いわゆる「ロマノフ家ゆかりの雌雄のオルゴール」である。金のモールで飾られた漆塗りの黒檀のキャビネットにセーブル焼きの陶板3枚がはめこまれた1878年製作、シリンダー式オルゴールは、時のロシア皇帝アレクサンドル3世がスイスに特注し、皇太子ニコライ10歳の誕生祝いに贈ったとされる逸品である。1891(明治24)年あこがれの日本訪問中、大津事件に遭遇し、その後1918年革命軍により家族ともどもエカテリンブルクにおいて銃殺され、悲劇の生涯を閉じた最後の皇帝ニコライ2世が、少年時代に親しみ、そして教養を深めた歴史的オルゴールが六甲の麓に存在しているのだ。

無題さらにその左側にひっそり寄り添って優雅な姿で立っているのは、ニコライ最愛の皇妃アレクサンドラの優しい女性的曲線を描く茶色のディスク・オルゴールである。この2台のオルゴールは当時クレムリン宮殿に所蔵され革命前夜のロマノフ王朝末期の優雅な生活を彩ったまさに歴史の生き証人と言える。これらの世界的コレクションの数々を収集し、オルゴールに魅せられた男・如是庵こと堀江光男館長は大阪府東部に生まれ、1932年母の反対を振り切って大連行きの連絡船に飛び乗った。

 
満鉄調査部に憧れ新京(長春)郊外の赤旗翻るソ連管理下の「寛城子」において白系露人の民家に住み込み、ロシア語学校に通い懸命にロシア語を習得したという。帰国後、塩化ビニールシート製造工場経営者として巨大な財をなすことに成功した。ロマノフ家ゆかりの2台のオルゴールは、鑑賞に訪れた愛好家たちを前にして、ゆっくりと回り始め、哀愁のメロディ-を今日も奏で続けている。
(岩佐 毅)
堀江オルゴール博物館公式ホームページ
在大阪総領事コマロフスキー夫妻と故・堀江光男さん
在大阪総領事コマロフスキー夫妻と故・堀江光男さん
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関西日露交流史研究センター(代表:岩佐 毅)

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